
なぜトレランに「補給食」が必要なの?
はぁ…
子供の頃は塩むすび1個でアルプスを縦走できたのに。
最近はちょっと走っただけで息切れするし、すぐ膝にくるし…
老いって残酷ね。
まあ、生き物である以上、
加齢による体力の低下は避けられないクマね。
で、その隣にあるドラム缶サイズの粉末と、
大量の注射器みたいな容器はなんだ?

ふふふ…!
失われた体力は『圧倒的なエネルギー効率』と
『最新のスポーツ栄養学』でカバーするのよ!
これは純度100%のマルトデキストリン(糖質)と、
筋肉の分解(カタボリック)を防ぐBCAA・EAAの特製ブレンド液よ!
これを点滴のように常に体内に入れ続ければ…
お前はサイボーグにでもなる気か!
そもそもそんな重い液体を背負って山に入ったら、
エネルギー効率以前に重さで膝がぶっ壊れるだろ。
…( ゚д゚)ハッ!
ハッ…!じゃな~い!
大人しく市販の『補給食』を
買うんだな!
ついでにオレの分もな!
トレランの補給食、基本の3タイプ!
山の恐ろしさを知っているからこそ、エネルギー切れ(ハンガーノック)は絶対に避けなければなりません。
トレランでは、走りながらでもサクッと口に入れられるものが基本です。
| タイプ | 具体例 | 特徴 食べるタイミング | 白クマのガチ評価 |
|---|---|---|---|
| エナジージェル | 手のひらサイズのパウチに入った、ドロっとした液体 | 【即効性バツグン】 もも絶賛の吸収率。 疲れて胃腸が弱っていても飲み込める。 キツい上り坂の前に! | 「超絶甘い!だけど一撃で回復する魔法のシロップだクマ」 |
| 固形食(グミ・バー) | スポーツ羊羹、エナジーバー、専用グミ | 【腹持ちが良い】 噛むことで満足感が得られる。 平道や歩いている時に。 | 「シャケ味のバーがないのが日本のスポーツ業界の遅れているところクマね」 |
| リアルフード | おにぎり、パン、ドライフルーツ、ナッツ、 バナナ、あんぱん、 梅干し、みそ | 【胃がホッとする】 ジェルばかりだと甘さで胃が気持ち悪くなる時の救世主。 休憩中に。 | 「結局、塩むすびの旨さには敵わないクマよ…」 |
失敗しない補給のタイミング:お腹が空いてからでは遅い!
山の基本だけど、『お腹が空いた』と感じた時点で、
すでに体内のエネルギーは枯渇している(ハンガーノック状態)の。
昔、山の中でこれになって
一歩も動けなくなった恐怖は
今でもトラウマだわ…!
ハンガーノック…?

恐怖のハンガーノックとは?ただの空腹じゃない!
ハンガーノックを車で例えてみると、ガソリンが完全にゼロになってエンストした状態のこと。
手足が鉛のように重くなって、思うように動かなくなります。また、冷や汗も止まりません。
私の場合は、足も攣るね。
本当にいきなり足が動かなくなって、
けいれんしたかのように足が攣るの…!
体内の糖質(エネルギー)が完全に枯渇すると、人間の体は最終手段として筋肉を分解してエネルギーに変えようとします。
これをカタボリック現象といいます。
カタボリック現象で起こる4つの悲劇
- 筋肉量がゴリゴリ減る
体は「ガソリン(糖質)がない!このままじゃ動けない!」とパニックになり、最終手段として筋肉のアミノ酸を分解してエネルギーに変換し始める。
せっかくトレーニングで鍛え上げた筋肉が、走れば走るほど削られていってしまうという悪循環に。 - 基礎代謝が落ちる(太りやすくなる)
筋肉量が減ると、何もしなくても消費されるカロリー(基礎代謝)が低下。
「あんなにキツい山を走ったのに、逆に脂肪が燃えにくい体になってしまった…」という本末転倒な事態が起こる。 - パフォーマンスが急低下し、ケガのリスクが跳ね上がる
筋肉が分解されると、当然筋力も落ちる。
トレランで最も脚力を使う「急な下り坂」で踏ん張りが効かなくなり、膝の関節や靭帯にダイレクトに衝撃がいって、大ケガに繋がる危険性が高まることに。 - 疲労からの回復が遅れる
筋肉が分解され続けている状態なので、運動後のダメージ修復に栄養が回らない。
そのため、何日も激しい筋肉痛や疲労感が抜けない体になってしまう。
…あぁっ!!
考えただけでも恐ろしい!
スクワットで鍛えた、
私の大腿四頭筋があぁぁ!!
…ももの筋肉愛も怖いけどな。
失敗しない補給のタイミング:お腹が空いてからでは遅い!
とにかく、お腹が空く前に食べるが鉄則!
目安としては、1時間に1回は200kcal分の補給食を摂取しましょう。
エナジージェルは1つで約200kcalなので、1時間に1本摂取することをおすすめします。
その他にも、固形の補給食(あんぱんや梅干しおにぎり)も食べています。
また、水分や塩分も必須。
私の場合は、30分に1回くらいの割合で水分補給、塩分補給をしています。
水分は最低200ml、夏場だと500mlは飲むようにしています。
水分には糖質やミネラルを含んだ、スペシャルドリンクを持参。
水分でカロリーも一緒に取れると楽ですよね。
よく消費カロリーを調べるのにMETsが使われますが、登山の運動強度は8.0METs。
体重50kgの人が1時間の登山=トレラン(※トレランの運動強度は登山とはまた違うと思いますが、目安として登山と同じ8.0METsを用いる人が多いように感じます)をすると…
消費カロリー = 1(時間)× 50(kg)× 8.0(METs)× 1.05 = 420kcal
初心者が挑戦する4~5時間程度のトレランでは、消費カロリーは2,000kcalにもなるんですね!
なので、補給食や水分を合わせて、1時間に400kcalは摂取する計算になるってわけです。
これはあくまで私の場合であって、
自分に合った補給の仕方を研究するのがベスト!
補給を制するものはレースを制すってな!
結論:美味しい補給食を見つけて山を楽しもう!
よーし!
最新の補給食(ジェル)のおかげで、
1g単位で軽量化しつつ、完璧なカロリー計算ができた!
これで私の老いた細胞も歓喜の声を上げるはず!
俺も明日のトレランに向けて、
完璧なリアルフードのパッキングが終わったぜ!
~ 翌日・登山口にて ~
…ちょっと白クマ。
あんたのその、人間が丸ごと入れそうな巨大なリュックは何?
カロリー計算はバッチリだぜ!
エナジージェル100個、プロテインバー50本、
おにぎり30個、あと念のために丸ごとの新巻鮭を3匹…(ゼェゼェ)
ベースウェイト(基本の荷物の重さ)を
極限まで軽くするって言ったでしょーが!!
さっさとそのシャケを置いてきなさーーーいッ!
リアルフードは重いから
注意が必要なんだな…
まとめ
というわけで、補給食は軽くてカロリーが高いものを選ぶのがポイントです(笑)。
最初は「こんなに食べられないかも?」と思うかもしれませんが、山での消費カロリーは想像以上です。
多めに持っていく分には安心(とはいえ、白クマほど持っていかないように)なので、ジェル、バー、おにぎりなど、自分が美味しく食べられるお気に入りを見つけてみてくださいね!